どのような判断基準を持っていますか?
│人に非難される?
非難を気にしない人は、それはそれで良いと思います。内容により責任の所在となると立場を悪くし、賠償する必要が生まれることもあります。
│非難されたくなくても
共存社会に生きて、直接的に関係する人に損害を与える場合は、どうしても避けれないのかもしれません。
│行動の基準・根拠
息を吸って吐く、というのも行動ですが、これは自立している身体機能です。これら以外では、判断して行動に移す意思がなければ出来ないことが多いですよね。
例えば
お腹が空いたから食べたことの理由は、
空腹を満たすため。これが行動の根拠・理由に該当するものです。
│人に理解されない行動
順序がおかしいことや、状況判断が誤っている場合に理解されないのだと思います。
普段様々な人と会話をしていますが、「その行動・結論に至った合理的理由」が問題になることがあります。
│なぜ?どうして?
この言葉は、人を攻める言葉ではなく、疑問の言葉です。この言葉をよく言われる人は、自分自身の判断や行動に関して顧みると良いと思います。
幼児が大人・親に対して「なんでなんで?」と口撃をしますが、わからない、知らないことを「知りたい」ために質問攻めをします。それと同じで責める言葉ではありません。
│責められてると感じる人
認知のゆがみです。
自分自身を客観的にみることや、一般的な順序に沿った基準を理解出来ておらず、判断や行動が誤っていることで、被害にあいたくない人、巻き込まれたくない人から「なんで?」と言われることや判断・行動が否定される結果のせいかもしれません。
それでも相手は損害を防ぐために発言しているので、責めているのではなく、被害にあわないようにしているだけです。
│理解をされないということは
任されないということで、他社に安心を与えることが出来ないということでもあると思います。
│この人に任せておけば安心だ
と思われる人は、委任・依頼の遂行において意思の疎通が達成されていること、判断や行動に至った合理的な理由が明示できること、または実績から任されます。
│行動前の判断の整理
1.目的の明確化
2.代替案の模索
3.必須になる権利・資格
4.必要不可欠な行動
大体のことは、この整理に当てはまるはずです。
お腹が空いたことに対する判断の整理
1.食べる
2.食べる以外にスープを飲む
3.食材がないなら買いに行く、外食、出前をとる
4.出前なら注文する、外食か食材が必要なら外へ行く
とってもシンプルですがこんな感じです。
│最近理解不能な判断に遭遇した例
その1
2018年大学卒業で、昨年から就活していた(?)が1社も面接受けていない
目的=就職
代替案=無し。就職をする
権利・資格=応募して採用される。
必要な行動=応募
目的から行動に至る上で誤った判断が下記です。
・通勤できるか不安
・ブラック企業だったらどうしよう
・学校の先輩が退職した
など、他にも意味不明なものはありましたが、1社も面接を受けておらず就職先がなく不安だそうです。
原因と結果の法則で考えてもわかりやすいですよね。結果のために必須な応募をせずに採用が得られないということなので、原因は応募をしていない、就職活動とは名ばかりで実際には必要な活動は伴っていなかったため、就職先が無いという結果に至った。
│その2
キャンセル料(違反金・ペナルティ)の支払い
目的=予定の遂行
代替案=無し、事前打ち合わせでスケジュール調整済み
資格・権利=無し
必要な行動=ペナルティの支払い
このパターンでは仕事上のことですが、委任遂行のために必須になる資料を予定日までに整えることが契約書にも明記されています。
また、事前打ち合わせでのスケジュール管理にて、「期日までに用意してください。」と指定され、了承の返事をしていた。
目的のために予定を立てるという行動(打ち合わせ)はしたが、必要になる書面等の用意をする行動をしなかった。
│その3
物品が壊れてしまった。
目的=修理をしたい
代替案=同じ製品または同等品を得る
資格・権利=対価の支払い
必要な行動=買う
このケースでは、半年以上前から調子がおかしくなり、保守(メンテナンス)が必要でした。メンテナンスに費用がかかることが事前にわかっていながら、何もしないでいた結果、完全に損壊してしまい、修理または代替品を得る必要が出ました。
半年以上前から予見が出来ていて、通知もされていて何もしないでいた結果、被害が拡大されました。
│誤った判断により誤った行動に及ぶ
ハンス・フォン・ゼークトの組織論にもありますが、「無能な働き者」と同じ判断です。
誤った判断により、誤った行動に至り、事態が深刻になること、経済的に打撃を受けることは、全て行動前に合理的な判断が下せない場合に発生しているようです。
認知の歪みがある場合、不合理な判断から行動に及びます。認知の歪みを治すことから必要です。
│私の仕事として
委任を請けおうか拒否をするかの判断をするときに、依頼者の結論に至った過程を聞きます。
空腹を訴える相手から料理の提供の依頼をうけて提供しても、アレルギーで食べれない場合、料理を提供しても依頼者の空腹が満たせないのなら意味がないですよね。
料理人というわけではないですが、提供をした結果、依頼者の想定通りの結果を引き出せない場合、依頼者に能力が不足している場合提供をしても良い結果になりえない想定がされる場合は説明をしてお断りします。それでも構わないと依頼者が合意する場合は提供します。トラブル回避のための説明行動です。