権利主張をすることで返って損をしてしまうことの原因。
丨自分しか見ていない主張に失敗が発生
前提条件として、自分しか考えていない浅はかな考えの時に発生します。
対等に相手を見ていれば損をすることはなく、対等な負担になり、相手に代価を負わせ、対価を支払わせることになり、損になることはありえません。
丨損をするケース
直近3年で見たケースでは、
1.給与を支払わない会社を辞めた
A.辞めた結果、不当に搾取されることもなくなり、生活ができるようになった。
備考:このケースでは当たり前といえば当たり前で、代償を負わず、対価の支払いをせずに他者を労働力として扱っていることはそもそもできないので、損をしていた人が退職をすることで損している状態から復帰になります。
不当に利益を得ていた社長さんは、使える人がいなくなり自分でやらなければならなくなりました。が、それがそもそも当然のことなので、誰も損をしていません。
2.仕入れ元への支払いをしない人
A.支払いしない結果、依頼することができず拒否される。
これも全く同じですが、請求されることで支払えない結果、逃げ回りますが、代価を支払わないのですから求める結果は得られないですよね。求めようとしても得る前にこれまでの代価の清算が必要で、遅延損害金も含めて支払わなければならないため、「やらないといけないこと」をしない結果、自分の首を締めています。
3.自分が買ったものだから
A.それ以上に相手から無償貸与されている一切が利用できなくなり、負担も増え、返って損をした。
「自分で買ったものだからそれは自分のものだ」ということはとても正しいことです。ですが、この言葉を放つ前によく考えずにしてしまうと、大きな損をすることになります。
例えば、机、椅子、洗濯機等の生活家電。全ての生活必需品のうち、姻戚関係でも赤の他人のケースでは、自分自身が1円も出していないのなら「自分で買ったものではないのに使わせてもらっている」になるわけです。
よく考えもせずに些細なものの権利を主張する結果、許容してくれている優しい相手を一度怒らせることになれば、返って損になってしまいますよね。
※実家暮らしだとしても、世帯主に権利が全てあります。気に入らなければ自立して出て行くという選択肢が存在します。寄生根性を持つような人が返って損をする人です。
4.自治会参加を拒否し、参加しなかった
A.管理会社がない場合は当然と言えば当然です。
「お互い様」として掃除をしない、自治体参加をしない結果、自分だけは参加させてもらえなくなり、掃除もしてもらえず(自分の分は自分でやれというのが当たり前ですが)、回覧板も回って来ず、情報もらえず。陰湿ないじめといえば、そう考える人もいるかもしれませんが、「やることやらず権利主張」をしても、それが通るわけじゃありません。仕方ないですよね。
5.家事を伴侶に求める
A.離婚となった。
専業側が家事を働いている人に求め、結果として「専業」としての役割を放棄していることから離婚。自分自身で生活費を稼がなければいけなくなった。
丨法律上では
権利を主張することは間違いではないです。そして相手は年齢が年上でも年下でも対等です。上下にはなれません。
その対等という土俵の上でどちらが正しいのか?と言えば負担をしている人(民法650条)は委任と考えられ、負担をせずに利益得ている人(民703条704条)は不当利得を得ているとなります。
丨統計、心理学、行動学、性格
として考えると、こういった返って損をする人は、
プライドが高い
自分自身を客観視できない
親が甘やかし過ぎていた
自画自賛
相手より優れていると錯誤している
相手の感情や感覚の認識が下手
現状把握が間違っている
容易に傷つき拒否されたと勘違い
自尊心が傷つきやすい
のいずれかもあるようにみえます。もちろん一致しない人でもいずれかのものに一致することはあります。
往往にして認知の歪みが強く、自分しか見えていないこと「してもらえて当然」ではないという正しい認識ができず誤った判断から誤った行動、主張をし、返って損をする事態を招く。という感じです。
丨稀に病気の人も
自己愛性人格障害もいます。
酷いパターンだと都合が悪いことには一切返事をしないで逃げ回るようになります。
逃げ回ること、返事をしないという「意思表示」は信義誠実の原則に反する、不誠実な行為のため返って損をします。
そして記載の通り民法上でも650条から支払いから逃れることはできませんし、返って遅延損害を含めて利息を付して返還しなければいけないため自分で自分の傷を広げる有様になります。
内容によっては詐取、詐欺として時効まで10年必要な刑事事件にもなりえますからトコトン損しかないんですよね。
丨過去に書いた図々しい人に一致
閲覧数が毎週あります。
この記事の内容と同じは同じなんですよね。
丨感想
社会では、「してもらえて当然」ではなく「拒否されて当然」という認識が正しいと私は思います。実際に私は仕事の依頼と費用の支払い方等で拒否をよくしますし、契約書面に残し、録音記録を残し、疑わしい場合は、担保の確認、代物弁済予約まで確約してからしか委任を受けず、遂行しません。それほどに自分のことしかみない人が多いことが実情だと思います。