違法性阻却事由とは?

いほうせいそきゃくじゆう と読みます。
平たく意味を言うと、違法性が阻却されます。

以上です!

だとわかりづらいですよね。
阻却とは、「しりぞける、さまたげる」です。

 

 

違法性をしりぞける事由ってことですね。人命救助のためにやむを得ず「他人の所有占有物の破壊活動」など。本来なら器物損壊罪に問われますよね。

合理的な理由があれば違法性はなく、不法行為ではないので刑事罰に問われることがありません。そういったものを違法性阻却事由と呼びます。

罪に問われなくとも状況や内容によっては、回復義務を負うことがあります。

│賠償責任がある例

以前私が経験したものだと、自宅のマンションの郵便受けを子どもがイタズラをして開けてしまい、閉じたときに郵便受けに指が挟まり開かないという内容でエントランスのインターホンを鳴らされ聞きました。

修理費負担してくれれば破壊しても構わないですよ、と伝えました。

こういった場合は、破壊をしても私が破壊の承諾をしなくても器物損壊には問われることは無いと思います。

※思いますと記載しているのは、私が裁判長ではないためです。

この場合は刑罰に問われることはないですが、損壊の修復のための賠償は必要だと思います。

発生原因としては、
・子どもがイタズラする
・自動的に閉じる仕組みはない
・開けてしまって、閉じて指が挟まる
・保護者(親)も同じ場所にいた
・イタズラを止めるのが遅かった

という「監督義務者の責任」が大きく関係があります。

「監督義務者の責任、監督義務者の過失」から発生しているため、刑事事件としては立件はされないが、民事での賠償責任を妨げることは無理でしょう。

第三者が損壊させる場合

損壊した人が監督義務者(子どもの親)以外の第三者の場合、第三者が問われることはないと思われます。問われるのはその場に一緒にいて「監督義務」を果たせなかった保護者です。

保護者が一緒にいなかった場合

未成年者であれば親の責任です。

余談

救急車を呼んでいましたが、母親は救急隊に「勝手にしまったんです!」と伝えていましたが、救急隊員は冷静に「そんなわけないでしょう。真実の口じゃないんですから・・・」とやり取りをしていたのが印象深いです。

│賠償責任が無い例

目の前で自動車の接触事故が発生した場合
・搭乗者の意識が不明
・接触事故により車体が損壊
・ドアにロックがあり開かない

という状況下で、窓ガラスを破壊しロック解除をして、人名救出活動を行った。

という場合、
・人命救助の合理的な理由
・既に「別の理由」で発生している
・第三者(当事者)が救出のために損壊させること

なので、賠償に問われることはないはずです。事故により損壊が既に発生しているというのもありますが、緊急避難というものが定められています。

投稿者: みずがめ座

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